このページでは「澤瀉屋(おもだかや)」の弟子についてまとめます。
四代目猿之助さんの自殺未遂事件でこれからの澤瀉屋はどうなっていくのでしょうか?
それでは早速見て行きましょう。
澤瀉屋の弟子まとめ!
「澤瀉屋(おもだかや)」は市川宗家の弟子筋にあたります。
本家筋ではありません。
澤瀉屋は過去に二代目市川段四郎が市川宗家の十八番だった『勧進帳』を断りなく演じたことがありました。
このことで宗家から破門になったという過去があり冷遇されてきました。
しかし今は、歌舞伎座の座頭が務まるのは市川海老蔵と「澤瀉屋」の市川猿之助と言われています。
澤瀉屋は四代目猿之助と香川照之さんの2大スターがいるので観客が呼べる為、栄えています。
一門には誰がいる
長年冷遇されてきた澤瀉屋を支えてきたのは右近さんでした。
右近さんは澤瀉屋一門の弟子第一号となって40年。
先代市川猿之助さんの後継者と呼ばれて来た右近さん。
ところが先代猿之助さんの長男である香川照之さんが歌舞伎界に入ってきました。
香川照之さんは先代の猿之助さんと女優の浜木綿子さんの長男として誕生しています。
先代の猿之助さんは香川照之さんが1歳の時に家を出てしまい、以来45年間父子は断絶。
原因は3代目と日本舞踏藤間流名取の故・藤間紫さんとの不倫でした。
この経緯により先代猿之助の弟である段四郎さんの長男の亀治郎(当時)さんが4代目を継承しました。
やがて香川照之さんが結婚し2004年に長男の政明さんが誕生。
このことで先代の猿之助さんは香川照之さんを歌舞伎界に入れ2011年、
香川と政明くんはそれぞれ「九代目市川中車」と「五代目市川團子」を襲名しました。
澤瀉屋から弟子が一門から流出危機を招いたのは何が原因?
澤瀉屋では弟子が一門から流出危機に陥ったことがありました。
それは
香川照之さんが澤瀉屋に入ってくるまで支えてきた右近さんが出て行ってしまったからです。
歌舞伎界に入ってきた香川照之さんは当時の人気役者である右近さんを誘って食事会を開催するなど歩み寄っていたようです。
やがて2011年の12月香川照之さんと先代の猿之助さんは事務所を設立し照之さんが澤瀉屋の実権を握ります。
当時の様子を週刊誌記者はこのように語っています。
「それまでスーパー歌舞伎を継承するのは、猿翁さんの部屋弟子、三代目市川右團次(59、当時初代右近)と言われていた。
ところが、親子関係が修復したことで、香川はスーパー歌舞伎の後継者に従兄弟の亀治郎を後押ししたと言われています。
香川の思惑は、長男の市川團子(19)に5代目を襲名させるためと言われていました」
引用:週刊誌記者
そしてとうとう右近さんは1月に「三代目市川右團次」を80年ぶりに復活させ、襲名すると発表します。
屋号は「澤瀉屋(おもだかや)」から「高嶋屋」に変更するとのこと。
ついに香川照之さんが歌舞伎界入りしてから澤瀉屋に不満を抱いていたことが明るみに出たのです。
他の弟子たちも香川さんに対して不満を抱いていたそう。
香川さんが演目の決定から外部の交渉まで影響力を持つようになったことや昔からのスタッフを解雇したからです。
「日本舞踊の素養がない香川は踊りの多い古典は厳しい。
そのため古典を演じる力のある役者でも、香川と共演の際は、時代劇のような『新歌舞伎』の演目ばかりになるため、その力を発揮できない。
しかも歌舞伎の素人とはいえ、『中車』の名跡を持つ香川を差し置いて、弟子たちが良い役を貰うことは難しいのです」
引用:澤瀉屋関係者
一方、四代目市川猿之助も一門の弟子ではなく外部の人材を起用することで弟子たちを悩ませているそうです。
「四代目も先代に倣って『スーパー歌舞伎II』を創設したが、準主役などの良い役は、一門の歌舞伎役者からではなく、佐々木蔵之介(48)などテレビや映画で活躍する“自分好み”の俳優さんを客演として連れてくる。
チケットが争奪戦となった『スーパー歌舞伎IIワンピース』でも、猿之助に次ぐ二番手には福士誠治(32)と平岳大(41)が選ばれています」(同前)
市川猿之助さんは新規顧客の獲得のために外部からの役者を選択したのだと推測できます。
ただビジネスとしてキャスティングをすることも重要ですが
これまで澤瀉屋を支えてきた弟子たちからすれば活躍の場を奪うものと感じられても無理はないでしょう。
【2023年】主な澤瀉屋の歌舞伎役者の現在
2023年「澤瀉屋(おもだかや)」の主な歌舞伎役者の現在について詳しく解説いたします。
最初は四代目市川猿之助さんです。
四代目 市川猿之助
四代目市川猿之助さんは2023年5月22日現在、
同月の18日に家族3人で自宅で倒れていたため救急搬送されるというショッキングな事件の渦中の人となっています。
市川猿之助さんは一命を取り留め、緊急搬送先の病院からすでに退院。
父の市川段四郎さんと母の喜熨斗延子さんは、向精神薬の大量摂取による薬物中毒で亡くなっています。
市川猿之助さんは下記のような発言をしているらしいです。
「死んで生まれ変わろうと家族で話し合った」
なぜこのような行動に出たのかは推測に過ぎませんが、
猿之助さんのパワハラやセクハラ疑惑が18日発売の週刊誌「女性セブン」で報じられたからだと言われています。
「女性セブン」で猿之助さんの記事が報道されると事前に把握していたご家族は話し合いを重ねたことだろうと考えられます。
父親の段四郎さんは2013年に病に倒れ近年は寝たきりの状態だったとのことです。
奥様の延子さんが夫の介護をしていたところへこのような、息子のスキャンダル。
生きる望みを亡くしてしまったのでしょうか?
九代目 市川中車(香川照之)
九代目市川中車(香川照之)さんは過去に「週刊新潮」に銀座のクラブでのホステスへのセクハラを認めドラマやCMを降板しています。
香川照之としてのテレビでの活動は謹慎状態ですが当人は
「もう俺には歌舞伎しかない」と語っているそうで歌舞伎の世界で頑張っておられます。
46歳で歌舞伎界入りして以来、映像分野の仕事を続けながら歌舞伎に取り組んできた中車さん。
2012年6・7月の新橋演舞場での襲名披露では『小栗栖の長兵衛』の長兵衛を見事に演じました。
2013年1月の大阪松竹座『楼門五三桐』の五右衛門では、父・市川猿翁と初共演を果たしています。
五代目 市川團子
- 名前:五代目 市川團子(いちかわ だんこ)
- 本名:香川政明(かがわ まさあき)
- 屋号:澤瀉屋(おもだかや)
- 生年月日 2004年1月16日
- 年齢:19歳(2023年5月現在)
- 出身:東京都
- 血液型:AB型
- 家族:祖父 二代目 市川猿翁、父 香川照之(九代目 市川中車)
團子さんは2004年に俳優の香川照之(九代目市川中車)さんの長男として誕生。
五代目市川團子としての初舞台は2012年の新橋演舞場『ヤマトタケル』でした。
2013年は国立劇場10月歌舞伎公演『春興鏡獅子』胡蝶にて、国立劇場賞特別賞を受賞されています。
2023年5月18日東京・明治座の座長公演「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」
18日当日の朝、こちらの公演の座長であった市川猿之助さんが救急搬送されたため急遽代役に立ったのが團子さんでした。
東京の明治座5月の昼の部公演「不死鳥よ 波濤を越えて—平家物語異聞—」
18日の昼の公演は休演となってしまいましたが、その後は團子さんが舞台に立ちました。
市川猿之助さんが抜けた穴を團子さんはみごとに埋めたようで、このように報じられています。
團子の姿に涙して目頭を押さえるファンが続出。
血みどろの立ち回り、張りがあって聴かせる声での歌唱シーンに満員の客席からは大きな拍手が鳴り響き、クライマックスシーンの宙乗りも堂々と披露。
代役初日をノーミスで乗り越えた。
千穐楽の28日まで、猿之助さんに代わり團子さんが平知盛役を演じるとのこと。
香川照之さんも夜の部に舞台に立ち親子共演を観劇できるそうです。
もしも猿之助さんがこのまま引退ということになれば市川團子さんが澤瀉屋やスーパー歌舞伎の中心とならなければなりません。
まだ10代の市川團子さんにとって肩の荷が重すぎるような気もします。
今後も澤瀉屋に注目していきましょう。
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